「心が折れる」という表現

ここ数年で見かけるようになりました。「心がくじける」という広辞苑にも載っている表現と同じで「気力が著しく削がれる」という意味なんだととらえております。(もし違ってたら教えて〜)
俗語なのかなと思ってたら、新聞記者も使ってるんですね。まぁ、私より日本語力がダメな新聞記事もあるから、判断材料にはならないけどさ。

 「全然折れていない」−。鳩山由紀夫首相は1日朝、首相公邸前で記者団が「最近元気がなくて、『心が折れたのでは』と心配する声が上がっている」と指摘すると、笑顔でこうアピールした。
本日付時事通信

言わんとしている意味はわかるのですが、嫌いな表現なんです。ポキンと物が折れたら、修復はできても元には戻りません。自分から「心が折れた」「心が折れそう」と言い切ってしまうと、自ら心をそういう物と定義づけているようなものじゃないですかね。鳩山も「ぜんぜん折れてない」ってアンタ、心はオール・オア・ナッシングですかい。