ラレーヌの「冬東京」とドガの「踊りの花形」

前回の日記の続きです。
私だけの妄想かもしれないんですけど、これはドガの踊り子の歌だ!と思いました。最近知ったのですが名画「踊りの花形」で舞台のそでから見ている黒服の男は、いたいけな少女のパトロンなんだそうです。言われてみればこれなんか、芸術にはぜんぜん興味なさそうな金持ちジジイが隅っこで見てますね。現代ですとバレエはお嬢様の習い事のイメージですが、当時は違っていたのですね。
冬東京のビデオでは、少年がバレリーナの少女を一心に見つめているシーンから始まります。少年の表情は純粋そのものだが、少女は心の動きを抑えたような大人びた印象。
とつぜん曲はレトロ歌謡曲調に展開し、熱海のショーダンサー風なお姉さん達が笑顔でどどどーっと登場、続いてKAMIJOがその作り物めいた舞台に現れ歌います。
愛している人がいると 君の言葉信じたくなかった 僕は作り笑顔 君の傷も知らずに
少女に何らかの理由があり恋が叶わぬという内容なんですが、パトロンが居るのだと考えると全て納得できます。
そして、熱海ダンサーズに当たる下からの照明はドガの描く昔の舞台を思わせるものです。現代の照明だと満遍なく当たりますから。
いやーーすごい神PVです。曲自体も素晴らしい!(なんか必死に書いて説明したらしょうむないですけど。でもほんまに良い曲なのよ。)
ラレーヌのビデオ見まくったけど、これ以外は特に気に入った曲は無かったです。気になりますのでさらに頑張って探します。(ラレーヌといえばアニメのベルバラのオープニングカバーが有名だそうですが、これは凄すぎて紹介がためらわれます。こげな大事件を知らなかったのは私だけという気もしますし。いちおうこちらです。)
冬東京は1999年12月リリースの作品です。