安定ヨウ素剤の配布、原子力規制委が「待った」

原発事故が起こった際の初動で最も重要なものの一つ、安定ヨウ素剤の配布がまだ決まっていないという驚きのニュースです。
来年の3月にどうするか決めるので、それまで配布するな、と。

原子力規制委員会の田中俊一委員長は21日、甲状腺被曝(ひばく)を防ぐための安定ヨウ素剤を、町内会などが独自に各戸に配布しないよう呼びかけた。服用の時期の判断が難しく、誤って飲めば副作用の危険もあるため、規制委や自治体の方針策定を待つよう求めた。

 新潟県長岡市内の住民で作る自主防災会が、東京電力柏崎刈羽原発の事故に備えて独自に各戸に配布している。これに対して田中氏は21日の定例会見で「(ヨウ素剤は)劇薬指定になっていて注意がいる」と指摘。「住民が安心できる方針を急いで作っている。来年3月までに作る自治体の地域防災計画の中で服用や配布を検討する。それを待ってほしい」と話した。

 東電福島第一原発事故では国の服用指示が住民に伝わらず、独自の判断で住民に配布した自治体もあった。こうした教訓を踏まえ規制委が専門家会合を設けて服用基準や配布方法を検討している。

朝日新聞デジタル 11月21日(水)20時3分配信 リンク

副作用、副作用と騒ぐが、甲状腺の被曝で癌になるのは深刻じゃないのですか?
安定ヨウ素剤は諸外国では普通に家庭に配られてますよ。

もし副作用が本当に心配だとしても、原発の事故が起こる前に充分に検討して服用の指針を決めておくべきでしょう?
それを事故が起こるまでずーーーーーっと何もせず、いや、福島第一原発が事故を起こしてからさらにその二年後の来年の3月まで待てとは、異常としか言いようがない。