仲野茂さん

好きなんですよ〜。1980年発売のアナーキーのファーストアルバム、NOT SATISFIEDの一節「別にこんな歌うたってもどうなるわけでもないけど」 っていう歌詞に、こいつぁすげえと思った。そのあと
馬鹿なヤツに狙われたっていいぜ歌いまくるぜ 何にもしねぇで居るよりはずっとマシなんだぜ〜」と続くんです。
歌で革命しようとか、この世の楽園が存在すると信じて飛び立ったw若者とか、一世代上のお兄さんお姉さんたちのそういう妙な70年代の楽観には私は全然共感できなくて、ロックもそれを引きずってた。そこに茂がばーんと答え(にならぬ答え)を出してくれてスッキリしたのです。

常に疑問を投げかけ、自分自身も迷い悩んだような、それでいて突き抜けたような破戒僧みたいな茂さんの顔。今もめちゃめちゃかっこいいですね。

それとは対照的に、アナーキーも尊敬していたジョーストラマーが死ぬちょっと前、テレビで見たらとても煮詰まった顔をしていました。あれを思い出すと痛ましい。彼は歌に何かできるという絶望的な希望を抱いていた気がするのですが…どうなのでしょうか。

そんなジョーのドキュメンタリー映画が公開されるそうで、なんと茂さんのトークが最終日にあるそうです。ううーむ、行きたい!茂さんの見たジョーは、どんなだったのでしょうか。

11/25(土)〜12/22(金)渋谷のシアターNにて上映される「VIVA JOE STRUMMER THE CLASH AND BEYOND」最終日12/22のトークイベントに仲野茂が出演!

「別にこんな歌うたってもどうなるわけでもないけど」と言い切れるのは、とても難しいことだと思います。


追記:原宿の歩道橋の上で、アルバム『四月の海賊たち』のステッカーを茂さんに頂いたことがあります。かなり舞い上がりました。マリさん以外全員いらして感動しました。フフフ、いいでしょ〜