とちく・オン・デマンド

牛を飼っている人が肉を直接販売してくれるというので、オーダーしてみました。
こっちのスーパーで売ってる肉は、扱いがなっちゃいないのよ。切り方がヘタ以前に、まじめさゼロ。電動ノコで力任せにぶったぎっているだけ。牛肉はザラザラの骨髄まみれ、豚肉は大き目の骨片がかなり多く混入していて、よく歯が欠けそうになってあせります。鶏肉はさらに酷く、ときどきモモ肉から鳥の糞のニオイがします。日本の肉はすごく丁寧な切りかたしてあるので、想像付かないと思います。
さて、汚くぶった切られた肉は次に何かを混ぜた水に漬けられます。消費者に柔らかいお肉を食べていただくため、だそうですが、そんなら骨片なんか入れるなやボケ。目方を増やして儲けるためだろ。
というわけで、飼育農家さんから数キロの牛肉のオーダーに至ったわけです。お肉が来るのは来週末。オーダー集めてから牛さんを枝肉にし、数日吊らして熟成の後に真空パックにしてくれるそうです。とちく・オン・デマンド。2週間後にうちのカレーにはいっているウシは、今は生きているんですな。どうか化けて出ないでおくれやす〜。
仏教では、その動物が自分のために殺されたと知らなければ肉を食べても罪じゃないらしい。それには異議あり。食べるってことを正視するのは、大事なことだと私は思っています。