これじゃお医者さんがいなくなっちゃうよ

先日、首吊り自殺で心肺停止の男性の救急搬送を受け付けなかった診療所がメディアに批判されてました。たしか他の急患の診療中と書いてあって、優先順位考えたら「生きたい人で緊急の治療が必要>自ら死を望み現状では蘇生の望みが少ない」ではないか、と私は思ったのです。全ての人が常に最高の医療を受けられれば理想ですけど、医師の数が限られているなら、そういうランク付けがあってしかるべしでしょう。

doubletさんのとこで見たリンク先でこの医師の手記を読んだのですが、この一件が起きたのは財政破綻した夕張市で、現場の状態は想像もしなかったヒサンなものでした。
『なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか』

また、夕張医療センターは「救急指定病院」ではありません。おまけに救急医療は不採算部門です。
そのため、私たちはこの3年間、ボランティアで救急を受け入れてきました。
 本当は医師も労働者ですから労働基準法がありますし、そもそも徹夜明けの医師が普通に働いていることは、徹夜明けのパイロットに操縦しろと言っているのに等しい行為です。
 特に今年の4月から、夕張医療センターの常勤医は私1人しかいません(公設民営方式の診療所は通常の民間の開業医と同じですから、医師1〜2名の運営が普通だと思います)。
(中略)
常勤医が1人だけになった4月から今までの2カ月間、私は週末も含めて夕張から出ることもなく、ほぼ毎日当直をしています。労働基準法に違反しながらも、可能であれば救急車も受け入れていました。

このお医者さん、過労死寸前じゃないですか…
これでは医師のなり手は少なくなる一方でしょう。私はお医者さんにはいい暮らしして、休暇ものんびりとってほしいですよ。
ここから先は想像ですが、今の政権ですと、日本の医師を大切にするよりも近隣諸国からの出稼ぎ医師をじゃんじゃか受け入れる規制緩和をもって対策にしそうな気がしますね。マスゴミも日本の医師を貶めるのにずいぶんご熱心ですが、一緒になってそれを促進したいんじゃないかな。