Skuterudコバルト鉱山観光

ノルウェーを旅行中、近くの観光パンフ見てたらコバルト鉱山があるというので、ぎょっとしてしまいました。コバルトって言うとガン治療のコバルト照射とかで放射線出すやつと思っちゃうじゃないですか。でもこれはガラス器や陶器の絵付けに使う、顔料のコバルトだそうです。ガラスピアスでお馴染みの濃いコバルトブルーですか!

じゃあ穴の中はそんなにホーシャノーじゃないと考えてOK?普通にガイドツアーやってる観光スポットだし安全だよね?ということで突入。

鉱山が活気にあふれていた当時の建物も保存されていて、ミュージアムやコーヒーショップになっていた。そのへんはズリがいっぱい。

坑道はまっすぐにして入り口に向けて1%の傾斜をつけ、石を運び出しやすくしてあるそうです。板で道が作ってあって、水も殆ど無くて歩きやすかった。

こんな横アナも。

スポットに照らされたコバルト。銀色とピンクの斑があったけど、どれがコバルトかわかりませ〜ん。


コバルト原石(?)、青くないです。

左から順に:原石を高温で精錬して砒素を除去した酸化コバルト(黒っぽい)。炭酸カリウム石英の粉、その3つを混ぜて溶かした塊、完成品のコバルト顔料。今は鉱山から掘ってこなくても同じような顔料が安価であるので、ここも廃鉱になったということです。

るつぼの中には深いコバルトブルーの綺麗なガラスの塊が残っています。これを砕いて粉にして顔料の出来上がり。

かつてはロイヤルコペンハーゲンの陶器にもここのコバルトブルーが使われていたらしい。コーヒーショップの海老サンドの乗ったお皿はそれ風に作られた安手のものでしたけど、ムードはあった。エビとっても美味しかった。


観光鉱山って副業にも力入れています。入場料収入以外にもパーティー用に貸し出ししたり…

チーズ熟成に使ったりと、がんばっている元・コバルト鉱山でした。楽しかったです♪

売店ではここで取れたお地味な鉱物標本を売っていました。目を惹くピンク色のコバルトカルサイトもあったのですが、それだけ産地表示が無く、お店の人に訊いたら「この鉱山からコバルト採集は禁止されているので、これだけは海外からです」とのこと(多分)。観光地としての営業と採掘権が別というニュアンスで聞いてましたが、事実は不明。

化学だめ子さん&言葉もかなりアヤフヤなので、一生懸命調べて書きましたが、間違ってたら教えていただけると助かります。

追記:この鉱山は「スクテルド鉱」の名前にもなってるSkuterudだったということが、今更判明。みんだったの産地紹介ページの写真はわだすの一番上の写真と同じトコロだねが!(温室みたいな小さいガラスの建物に注目)
でもそれらしき石は展示してなかったけどなぁ。私が見てなかっただけ?