230kg、あるいは1トンの機械を動かすのは困難か?

去年の原発事故後、東電、政府は暫くわざと子供の甲状腺放射能汚染状況を調べなかった。理由は、原発事故と今後起こってくる健康被害とを関連付ける証拠を残さないためでしょう。証拠さえなければ保障せずに逃げられますから。

原子力災害対策本部は理由を以下の様に説明しています。

『・甲状腺モニターは相当の重量物(約230kg)であり、その移動が困難であること。
甲状腺モニターを移動できるとしても、それによる精度の高い測定を行う適地(放
射線のバックグラウンドが低い)を現地において見つけることが難しく、当該児童
に遠距離の移動を強いることとなる可能性が高いこと。
・このような追跡調査を行うことが、本人家族及び地域社会に多大な不安を与えるお
それがあること。
との理由から、追跡調査は実施しないこととなった。』

平成23 年4 月1 日9 時6 分に、原子力災害対策本部より、原子力安全委員会に対して、
甲状腺モニターの重量について230kg から1tと修正された「官房長官レク資料 福島
県における小児甲状腺被ばくの調査結果について」が送付された。

http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20120221.pdfより抜粋


検査が「できなかった」3つの理由が挙げられていますが、ここでは 機械がすごく重いから移動できない という一点のみを問題視し、考えて見たいと思います。

最初は「約230kgという相当の重量物で、移動が困難」ということでした。
甲状腺モニターの形状はネットで画像検索するとわかりますが、普通の大人の背の高さより低いぐらいで、畳サイズ程度の場所に置けそうな感じでした。小さいのにすごく重い塊というのではないですね。

230キロと言うと重そうですが、調べてみたらアップライトピアノが200kg〜260kg (河合楽器HP参照)ですので、同じぐらいの重さですね。引越し屋さんのホームページで調べますと、アップライトピアノは2〜3人でベルトで釣り上げたりして運び出すそうです。住宅街に普通に引越しトラックが停まって、ピアノを載せてるの見ますよね。

甲状腺モニターはピアノより精密で大変なのかもしれませんが、もし230kgですと、ピアノの何十倍も移動が困難とは思えないですね。


東電はミステーク?に気づいたのか、急に「230kgではなく1トンでした、テヘッ☆」(と言ったかは知りませんが)と訂正してます。約230キロと最初に細かく言ってた割に、今度は「1トンでぇす」と妙に大雑把と言うか…(苦笑)

トンなんておばさんの日常生活には出てこない単位ですから、「きっとそれ大変な重さだわ」ってイメージわきますね。1トンっていうと、戦車とかかしらっ?!と思って車の重量を見て見ますと…

マーチ 635kg、プリウス 1,220 - 1,240kg、インプレッサ 1,220kg
意外な重さ!殆どの車が1トン超えてます!ランクルパジェロは2トンもあるんだーーーー しかも軽自動車で1トン超えのもあるって詩ってビックリです! これらは全部普通のマイカーなので、女性でもジャッキかけてチェーン装着やタイヤ交換ができるんですよね。私も知らずにうちの1.5トンをジャッキアップしてたわけだ!

1トンってもしかして大したことないんじゃ…?

では病院で見るいろんな機械の重さも見てみましょう。
マンモグラフィ 390kg (参照サイト
CTスキャン PET部1450kg CT部1750kg ベッドだけでも450kg。全部で3トン超え(参照サイト
MRI 3.5トン 参照サイト

これらは特殊な精密機械で、頻繁な移動を前提に作られているものでは無いのはわかります。だが、どんな重たい精密測定器でも全部工場で出来上がって、(現地での組み立て調整もあるかもしれないけど)全部それなりの距離を輸送されてきてるわけです。

甲状腺モニターだけがそんなに輸送困難というのは信じがたいです。


やろうと思えばできたのに、わざとやらなかった。
違いますか?



そしてもう一度甲状腺モニターの写真を見ると、なんかマンモグラフィの機械(390kg)と同じぐらいの大きさに見え…wwwwwww 
甲状腺モニターの画像検索結果(ヤフー)

甲状腺モニターの画像検索結果(グーグル)