今日のカタツムリ

注意:Helix pomatiaという食用の種類です。陸貝は寄生虫を持っていることがあるので注意。
洗浄、バケツの清掃、エサはもう与えず砂利を入れる。これから絶食です。野生の生き物だったのが、だんだん食材っぽくなってきたように思えます。

昨日、日本の家人から電話がかかってきました。
「カタツムリなんか食べるのやめなよ、みんなもブログにコメントしてるように危ないよ」
「う、うーん、へへへ(笑って誤魔化す私)」
ハチの子の缶詰買って送るからさ、カタツムリだけはやめて」
家人は死ぬほど虫が嫌いで、私がイナゴの缶詰をカゴに入れたときは、店の外まで逃げていた。その家人が、ハチの子(缶入りなんだけどさw)を手にとって自分のお金で購入し、(気持ち悪さをこらえて)梱包して郵送してくれると言う。
「違うの、私は虫とかゲテモノを食べるのが目的じゃないの。自分で採った動物を食べたいんだよ。」
「じゃあ野うさぎでも撃ち殺せばいいじゃない!」
家人はいつも私の殺生をたしなめているはずなんですが、ウサギ殺しOK出ちゃいましたよ?
「でもウサギだって野兎病があるべ。」
「う…ん…でもとにかくカタツムリはやめて。だって地元で誰も食べてないんでしょ」
「昔は食べてたけど、今は手作りの食事自体が家庭から消えてるから、こういう手のかかる食べ物は完全に消え去ってるの。でも好事家は今でも昔のレシピを頼りに食べているのよ。」
まぁスグに食べるわけではないので、やめることも考慮しつつ細心の注意を払って下準備を進める旨伝えて電話を切りました。

家人は年下だけど、まるで母親のように私を心配して、いつもいろいろなものを送ってくれたり、日本に着いたら何気なくバス停で待っていてくれたりするような人なんです。心配かけて本当にごめんなさい。
でも私は、自分で生き物を採って食べるのが、自分が生きている証のような気がして、どうしてもやめられないんです。綺麗な服を着て高級なフレンチレストランで、有名シェフの作ったエスカルゴを好きなだけ食べるより、自分で拾って世話して調理するのが幸せなんです。なんだか独りよがりのダメな人ですね。いつもいつも、ごめんなさいね。