ヨウ素剤は先に家庭配布のほうが良いのでは

前にも記事にしたが(こちら)、原発事故の際に服用する安定ヨウ素剤は、国によってはあらかじめ家庭に配布されている。日本は「勝手に飲んじゃ危ないので、必要なときは避難所などで配布します☆」というが、それでいいのだろうか?

台風直撃の名古屋の避難所、備蓄食料があるのに配らないミス
http://mainichi.jp/select/weathernews/archive/news/2011/09/23/20110923ddm041040182000c.html

非常時には食料を配るという単純なことすら難しい。自然災害プラス原発事故の放射能漏れの大混乱の中でどうやってヨウ素剤配布をするのか?

というか、実際にヨウ素剤は配られなかった。いったいどういう考えがあってのことか、国に説明して欲しい。

生かされなかった被ばく抑える「切り札」
東京電力福島第1原発事故への対応でまたひとつ、国の対応の不備が明らかになりました。甲状腺の被ばくを抑える効果がある「安定ヨウ素剤」。原子力災害の時に配られ、若い世代の甲状腺がんを防ぐ切り札とも言われています。事故に備えて福島県や市町村に備蓄されていましたが、国の指示がなかったために、ほとんど投与されていなかった ことがわかりました。NHK 2011年09月22日(木)放送
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=110922_1

政府サイドはもともと「ヨウ素アレルギーの人などもいるから医師などの指導の下が望ましい」としているが、そんなきめ細かいことは混乱時には絵に描いた餅だ。それよりも、あらかじめ落ち着いて時間があるときに原発周辺の住民のアレルギーの有無などを医師が確かめ、万一の場合のヨウ素剤服用の指示をするほうがベターだろう。