リアル・ブタがいた教室はどうかと思う

小学校でブタを飼って、それを食べるか食べないか決めるという内容の映画が公開中だそうですが、16年ほど前に実際に行った学校モデルになっているんですね。そして、今もほかにそういう学校があるというニュースを見ました。
実際これをやってしまうというのは、ちょっとキツイんじゃないかなぁ。自然から隔絶された日本の小学生でしょ。ほとんどが、パックに入った食べ物しか食べたことの無い子達でしょ。まず魚、次はニワトリとかアヒルを育てて卵を採る、次は鶏肉を食べたりする程度にとどめたほうが良いと思うんだけど。それとさー、この先生たち、まさかニワトリレベル飛ばしていきなりブタじゃないですよね?そうだとしたらキ○ガイ沙汰だわ。子供がショックで偏食になり、将来の健康に被害を及ぼすような危険をはらんだことを義務教育として行うのはどうかと。
菜食主義自体にケチをつけているわけではないですよ。菜食の食文化が根付いていない日本で、まだ身体の出来ていない子供が菜食主義になると、毎日の生活の中で必要な栄養を摂取することが困難になり大変危険だと思います。
じつは私は、自分で生き物を殺してきちんと肉にして食べることができないならば肉食を一切やめようと20代のころ考えたことがあります。で、実践したわけですが、誰かに言われてやったわけではありません。子供に迫る選択ではないと思う。子供が自分で考える良いヒントはたっぷりあげて、あとは自主性に任せるべきではないでしょうか。
お肉ゲットを体験してみますと、死んだ動物は可哀相だし、まな板の上に乗せられる状態(売ってるのと同じ状態)になるまでの工程は大変なものです。が、スーパーでパック入りの肉を買ってきて食べるのが当たり前になると、有難いと思う気持ちや合掌する気持ちを忘れがちになってしまいます。ですから、おそらく映画としてはドキッさせられる良い作品なんじゃないかな。
映画だけにしといたほうが良いんじゃないかな、というのが私の考えです。